2026年3月11日(水),九州産業大学(福岡市)で開催された電子情報通信学会 2026年総合大会 ジュニア&学生ポスターセッションにおいて,本ゼミ4年の臼田誠さんが研究発表を行いました.

発表情報

  • 発表題目:視線行動の比較分析によるゲーム経験者の運転行動の研究
  • 開催日:2026年3月11日
  • 会場:九州産業大学(福岡市)
  • 発表者:臼田誠,鈴木源吾(開志専門職大学 情報学部 情報学科)

研究概要

自動運転やドライバ支援技術が発展する一方で,交通事故の多くは人間の判断ミスや癖に起因しています.本研究では,ドライビングゲーム経験が実車運転時の視線行動に与える影響を明らかにするため,視線追跡装置(Pupil Core)を用いて視線データを取得し,危険区間ごとの視線行動を比較分析しました.実車実験では,急カーブや視界制限区間が連続する碓氷峠(群馬県)をフィールドに選定し,助手席に同乗者を配置のうえ法定速度を遵守して走行しました.視線追跡装置には視界を妨げない装着型のPupil Coreを使用しています.同一コースをレーシングシミュレータ(Assetto Corsa)上にも再現し,実車とゲームの両条件でデータを収集しました.

分析の結果,実車運転とドライビングゲームでは危険区間における視線行動に共通点と差異の両方が確認されました.一部のゲーム経験者では実車運転時にも探索的な視線行動が見られた一方,その影響は一様ではなく個人差が大きいことが明らかとなりました.また,危険区間単位で視線行動を対応付ける分析手法を提案し,「注意配分の違い」を定量的に評価できる可能性を示しました.今後は,被験者数の拡大や運転教育・シミュレータ訓練への応用を視野に研究を発展させていく予定です.

ポスターセッションでは,実験条件や研究の将来展望など多岐にわたる質問をいただき,活発な議論が行われました.多くの方に関心を持っていただき,大変有意義な発表の機会となりました.

ポスター発表の様子1 ポスター発表の様子2